おはよう。 おはよう! そんな言葉が飛び交う中あたしが彼の声を聞き取れない訳がなかった。 「おはよう」 そうはっきりと自分に向けられた言葉は彼からのもので 「おはよう」 ドキドキしながらもちゃんと目をみて挨拶を返す。 あたしが答えたのを見て満足したのか笑顔を落として自分の席に行く桐島は本当に変わったと思う。 「まあ朝から熱いね」 この子の存在を忘れるくらい変わったと思った。