空の色





恥ずかしすぎる。



あたしの最大の悩みはものの一分も経たずに消えてしまった。



桐島のたった一言で。




「...お姉さん?...でもあんまり似てなかったよ?」



「あんな化粧してるやつと似てる方が嫌だよ」



...確かに。




拍子抜けとはこのことを言うんだろうな。



あたしは涙はもちろん止まっていて、むしろ口を開けてアホ面を晒して、さらには床に座り込んでしまった。