空の色




あたしと愛美は付き合いが長いって思われがちだけど、全然そんなことない。


実は高校2年生になって初めて喋った。


普通に綺麗な子だなって思ったけど、そういう子に限って心は冷たい。


そう思い込んでいたあたしは返事をしなかった。




知らんぷりを決め込んで椅子に座った。




...はずだった。




「いたっ!」



お尻が痛い。


非常に痛い。




「挨拶ぐらい返しな」




頭上から声がした。