甘酸っぱい香水の匂い…


 身体の温もり…


 俺を見つめる瞳…


 甘いテノールの声…


 栗色の柔かい髪…厚保也のすべてを独占したくなる。


 正気と狂気は紙一重だが……



 …俺は厚保也を病むほどに愛していた……