俺は初めて…サイコーの相手に巡り合った。


 厚保也を愛しく思わない日々はない。


 「会う度に…俺の心臓の音…聴診器で聞くけど…真…俺…病気?」


 「……別に…唯…俺が聞きたいだけだ…」


 俺は仕事道具の聴診器で厚保也の心臓の音を聴くのが日課になっていた。

 ごっこ遊びも…水面下で計画中。

 まだ…俺だけのヒミツ…


 俺は厚保也の通う学園の臨時の保健医。

 本業は内科医。俺は桜庭真。


 彼は愛しの保健室の恋人…仲江厚保也…


 名前を心の中で呟くだけで…俺は身体は溶けるように熱くなる。