素早く着替えを済ませ、体育館に向かうとまだ体育の坂上先生は来ていない様子でホッと胸をなでおろした。



程なくしてチャイムが鳴り、やる気満々でやってきた坂上先生。



元野球部の根っからのスポーツマンでそばにいるだけで熱血タイプのせいでちょっとウザイけど



若いし、イケメンで、いい先生だから人気はある。



まぁ…あの人にはかなわないけど…。


不意に脳裏に浮かんできた先生の顔。


慌てて打ち消した。


ふと視線を感じると、男女合同のバスケの授業でいる聡くんの視線を感じた。


その視線から、フッと自分の視線をそらした。



聡くんとは…あれから挨拶する程度だけで、余り話してない。