引っ張られる形で歩いていたら、不意に立ち止まった聡くん。 突然立ち止まるから、あたしの顔はオデコから聡くんの背中にドンとぶつかった。 「イッ…タァイッ…」 空いていた手でオデコを押さえた。 急に立ち止まらないでよと文句を言うと、クルリと顔だけこっちに向けた。 「屋上、どこ?」 「へっ?屋上?」 「そっ、屋上」