別に…心配して探してくれなくてもよかったのに。 なんて言葉は言えなかった。 言ったら、お姉ちゃんが困る…。 あの人が…困ってしまうから…。 俯いて、ギュッと両手のひらを爪の跡ができるぐらい握りしめて顔を上げた。 「ごめんね。ホント。なんか、見て回ってたら時間忘れちゃった」 そう笑って言うあたしが大嫌い。 “2人が幸せにならなきゃいいのに!!” 心の底でそう叫んでるあたしはもっと、大嫌いだよ…。