ストロベリーチーズケーキアイス・kiss~甘酸っぱい恋の味~

あたしの話を聞き終わったお姉ちゃんは、ただひとこと「つらかったね」とだけ言うとあたしの頭をずっと撫でた。


あたしは、静かに泣いた。


あたしは、どうしたらいいの?



あたしは、どうしたいの…?



この日の夜、あたしは、結局一睡も眠ることなく朝がきた。



新しい一日が始まるのに、あたしの心は重たいまま。


休日だったこの日。学校が休みだから、よかったけど、朝の食卓に先生がいたから、なんか変な感じがした。



思わず吹き出し笑をしたら、なに?ってお姉ちゃんから聞かれて


「だって、先生いるから」って言ったら、当たり前だろうって、先生から怒られた。


あと、急に真面目な顔になった先生は

「これからは、学校以外では、お兄さんと呼びなさい」と言った。


確かに、いつまでも先生はおかしいよね?

あたしは、少し照れながら「お兄さん」というと、嬉しそうに笑った。



楽しい食卓なのに、聡くんの涙を思い出して、また胸がチクンといたんだ。