もうこのまま死んじゃいたい。



大好きなお姉ちゃんに見られてしまったんだ。

これから先、どうしたらいいんだろう?

どんな顔で、お姉ちゃんに会えばいいんだろう?


「ごめん…ごめん…な…さい…。おねえちゃん…ごめんなさい…」


泣きながら、何時もそう繰り返した。


お姉ちゃんを傷付け、裏切ったたことが、こんなに苦しいなんて知らなかった。


「ごめんなさい…ごめんなさい…」



床にしゃがみ込んで泣き続けるあたしのそばに、聡くんはゆっくりと腰を下ろした。

そして、ポンポンとあたしの頭を軽く撫でると


「分かったから。もう泣くなよ」と小さく呟いた。