「ホットミルク飲むか?」 そう聞かれて「うん」と微笑んだ 「ありがとう…」 数分後手渡されたマグカップ。その温かさが、手のひらをジンと熱くした。 「あったかい…」 ホットミルクを口に含むと甘い味がした。 「美味しい…」 「よかった。蜂蜜入りだぞ」 ちょっと自慢げにニカッと笑う聡くん。 つられてあたしも笑った。 「よかった。笑った」 真顔で言われて気づいた。あたしが、凄く聡くんに迷惑かけちゃったことを。