────どうして…?どうして…あの人なの…? 2人から逃げるように立ち去った。 見上げた夕暮れの空は悲しいぐらいに綺麗で… 鼻の奥がツンと痛いや…。 どうしてお姉ちゃんなの? 至って普通なあたしとは違う…美人で頭が良くて、優しい姉があたしは自慢で大好きだった。 けど…。 「……ズルイ…ズルすぎるよ…なんでも持ってるくせに…先生まで、どうして…?ズルイよ…」 あたしは、姉に初めての嫉妬を感じた。 「ズルすぎるよ…」