─────── ───── ハァハァハァ…と息が苦しい。 どれぐらい走ったのか分からない。 無我夢中で走った。 行く当てなんてどこにもなかった。 ただ、どこか遠くに行きたかった。 ただ、どこか遠くに行きたくて… 先生や…お姉ちゃがもいないどこかに行きたくて…。 もう日が落ちてどっぷりと暗い世界を、息を切らし走り続けた。