彼と出会えないまま、時間はドンドン過ぎていき中学を卒業し、あたしはいつの間にか高校生になった。 もう、彼のことを忘れよう。 彼だって、きっとあたしのことを忘れてる。 きっと、永遠に彼とは会えないんだ。 あたしも、もう高校生。 彼を忘れよう。 新しい恋を見つけよう。 そう思っていたのに…。 神様は、時に意地悪なイタズラをする。 「数学担当の深澤祐介です。よろしく」 ずっと探してた彼は、あたしの学校の数学の先生になって現れた。 運命だなって…本気で想ったんだ。 あの日までは…。