「どうした?」
熱が高いせいか、ようやく姿を見せた先生の顔は真っ赤だった。
それにしても…開口一番「どうした?」か…。
まぁ、そうだよね。突然あたしが来たら驚くよね。
「あの…お姉ちゃんが…心配だから代わりに行ってきてと頼まれました」
「そっかぁ…」
「はい」
「ありがとう…。けど…いいよ。大丈夫…だから。きもちだけ…うけとっておくよ…うつしたら、わるいしさ…」
クラクラしながらそう言われても説得力ないよ。先生。
「いえ。お姉ちゃんから頼まれたんで」
そう言って半ば無理やり先生の部屋に上がり込んだ。
あんなに具合悪そうな先生、放っておけることなんて出来るわけないじゃん。


