「お願い!!ゆうちゃん。きっと朝から何も食べてないと想うの」 「けど…」 「お願い!!恵里佳だけが頼りなの!!」 お姉ちゃんは、あたしの気持ちを知らないから、そんなことが言えるんだ。 知っていたら、多分、あたしには頼まなかったよね…? お願いと、必死に頼むお姉ちゃん。 「……分かった。行くよ…」 断り切れなかった…。 「ありがとう。恵里佳。今度お礼するね」 そう言って電話を切ったお姉ちゃんに、どうしようもない罪悪感を感じた。