「あのね、恵里佳。お願いがあるの」 「お願い?なに?」 お姉ちゃんがあたしにお願いがあるなんて珍しいな。 いつもはあたしが聞いてもらっているしな。 たまに洋服も借りてるし。 あたしにできることなら聞こう。 そう思っていた。 「あのね、今から、ゆうちゃんの部屋に行って欲しいの!」 この言葉を、聞くまでは…。