「じゃあ、また。」 家の前に着くと、花澤くんは、一定の無表情のまま、お礼の言う間もなく、元来た道を戻ろうと、歩き出した。 あたしは、花澤くんの態度の冷たさぶりに、ぼーぜんとしていた。 昨日みたいに、付き合ってもいないのに、キスをされるのも悲しいけど… …他の女の子達と同じ態度をとられるほうが、何倍も悲しいよ…。