クール王子にひとめぼれ★




トロンとしたあたしを見て、花澤くんはやっと唇を離した。



「顔、真っ赤。」




花澤くんは、フッと笑ってあたしを見下ろした。




「い…いきなり///…付き合っても無いのに、キスするなんてひどい…!」




あたしは複雑な気持ちになって、目に涙が溢れた。




「ふぇ…。返してよぉ……あたしのファーストキスー…。」



ポロポロと涙を流しながら、花澤くんから離れた。




「…泣くなよ…。」



そう言うと、花澤くんは後ろから優しく、あたしを抱き締めた。