あたしは、顔が真っ赤になっているのを、見られたくなくて、後ろを向かずに早歩きで玄関へと向かう。 花澤くんには、悪いけど…今は、顔を見せたくないんだ。 すると後ろから、花澤くんに腕を掴まれて、近くの視聴覚室に連れて行かれた。 「ちょっ///なに…!?」 あたしは、びっくりする余裕しかなく、あっという間に壁に追い込まれた。 「花澤くん…!!どうしたの!?」 「無視すんな。むかつく…。」 そう答える花澤くんの顔が、どんどん近付いてくる。 「花澤くん…!なんのつもっ…」