ポーッとあたしが見とれていると、奥から声がした。 「理衣子。来るの遅い。」 あたしは、ハッとして部屋の奥を見た。 高そうなソファーに、長い脚を組んで座っていたのは花澤くんだった。 「えっ!?うそっ!!まさかこの子が、龍が言ってた理衣子って子?」 可愛い男の子は、びっくりすると急にあたしをジロジロ見始めた。 「ふぅーん…。まったく普通の子にしか見えない気がするけどなぁ~」 うっ…!なんか普通ですいません。