「そうです…」


「そっか、やっと甘えられたか♪

良かったな?」


和也の優しい微笑みとは違うけど、すごく安心する…この笑顔。


「ありがとうございました」


「俺は何にもしてないから。

それは酒井の力だよ?」

あどけない声で言ってることはすごく良いこと。


「…それでも、ありがとうございます」


「ま、受け取っておくか♪酒井の言葉。

めったに聞けなさそうだしな?」


「失礼なっ!」

「悪い、悪い♪ま、元気そうで良かった」


不意に笑うその姿にいつの間にか目は釘付け。


「酒井、電車来るぞ?」