「お邪魔しましたー」
「マキー!!また遊びに来てねー♪」
「啓太、またね?」
「またいらしてね」
「…はい★」
玄関で啓太とお父さんに見送られる。
正直、和也とこんな仲になるなんてそんなに思ってなかったけど、こんな風に迎え入れてくれるのはすごく嬉しい…
「んじゃ、送ってくるわ」
和也の一言で、和也の家を離れた。
「…今日はありがとう♪」
「んや、こっちこそ…うっさかったろ?」
"ご飯の時とか"そう付け足して少し笑う。
「全然♪反対に楽しかったっ★」
和也に向かって笑ってみせると和也は幸せそうに笑った。
「なら、良かった…♪」
外にはかれる息は白いけれど繋がれた手はいつも以上に温かかった。
「んじゃここで」
駅前。
今日も和也はここまで。
和也の家と私の家は1駅離れている。
「また、明日な?」


