先生と生徒



「ちゃんと笑えてる―…」


優しい和也の微笑みをこんなに近くで見ていていいのだろうか。

そう思わせられるほどに今、"幸せ"だと感じた。


「あー!!マキ、もう帰っちゃうの!?」


玄関前で啓太とバッタリ。
"もう帰る?"と言う和也の一言で、玄関に来ている。


「うん、今度また遊んでね?」


「良かったらご飯でも食べていかないか?」


リビングから和也のお父さん。


「へ…っと、いいんですか?」


「…3人も4人も変わらないからな。

酒井さん、だったかな?、息子たちも喜ぶだろうしね?」

そう言ってお父さんはリビングに戻っていった。


「和也、いいの?」

「…親父も気に入ってんだな、マキのこと★」


「へ?どういう…」


「食べてけよ★啓太も喜ぶしな?」

"俺も"そう付け足して、


「親に電話しといで」


「ありがと♪」