呆れた声。
だけど笑っている。


「もういーや。開始8分だけど一緒にやるかっ」


一度伸びをして、向かい合う。


「はい」


自分でも呆れるほどのバカさ加減。


「んじゃ…まず、ここの訳」


「えと…」

difficultが難しいで…studyは勉強で、えと…

「私にとって勉強する事は…難しい?」


「ん、そう。

この場合、書き換えることも出来るからな。」


「あ、そうかっ」


「んじゃ次。

てか酒井、これ中学のとこだからやってもらわなきゃ困るから…」


先生の苦笑いと私のため息。

「………」

中学のは多分、出来る。


「、ここのところ。また訳してみて?」


「……」