和也との初デートも無事に終わって、楽しい休日を過ごしていた。

けど、私には忘れてはいけないものがあった…


「…先生、いつまでこれ、続ける気ですか?」


放課後の教室。
今日こそは和也と華と華の彼氏、良くんと帰る予定だった。

のに!

「…酒井の点数があがるまで♪」


放課後も残って勉強。


ちなみに英語。
ってことで、あの先生。

笑顔がどうも幼くて、奥さんも綺麗で、子どもも可愛くて。
非の打ち所のない先生もとい、内藤先生である。


「…何でですか!?最近の点数は上がってるはずです!」

「うーん…まだ伸びが怪しいんだよね。だから担任にしばらくはやるように言われてんだ。」


そう言ってあの悪夢の続きでもある、数十枚のプリント。


「げ…」

「今日もこれ、ね?」


「……センセーっ!!」