「先生っ!!」


「不倫、てのも面白そうじゃない?」


「楽しみかたが最悪ですね」


「冗談だ。早くプリントやりなさい?」


「…変な時だけ先生面しないで下さいよ?」


「俺はいつでも先生だ」


「嘘だっ」



この時過ごした時間は今までの中でゆっくりとしていて、穏やかであった。


私の好きだと言う思いは通じ合うことはないけれど、思いは届いた気がした。