「あ、姉ちゃん」


急いだかいもあって、10分ほどで着いた。

5分ほど席について待っていると、遠くから声がした。
信也の声だ。


「…ごめん、遅くなって」


「そんなに待ってないからいいよ」


「良かった。

んじゃ、もう行こうか」


「…そうだね」


と、席を立ち、信也の後ろについて行く。


「…病院、行くんだよね」


「そうだよ?信也、何言ってんの」


「…や、緊張してきて…」


「…2人なら、大丈夫なんでしょ?」


「そりゃ、そうだけど…。

あ、姉ちゃん、そういや今日、彼氏は?」


…彼氏、ね…


「…あれは彼氏じゃないよ?」


「んじゃ、あれ…誰?」


「学校の先生」


「…マジ?あの人が先生なの?」


「何よ、その言い方」