「……マキ、俺は…嫌だよ」
「…ごめん、和也…ごめん…」
「聞きたくないや…」
「ごめん…ね」
「結構、覚悟してたつもりだったんだけど、キツいね」
「…私、和也に酷いことした。和也は精一杯の愛で、接してくれた。そう、私も返したかった、でもね…ごめん、和也」
「マキの気持ちはそれだけ?」
「…でもね、結ばれた時は、幸せだった―…」
「…そ、マキからその言葉が聞けて良かった」
「和也…私―…」
「もう何も言わない。
でもな、俺…この指輪に彫った気持ちは変わらないから」
和也はリングを外し、窓から差す光に照らし、
"love maki"
しっかりと刻まれた愛の刻印を私に差し出した。


