先生と生徒



「話、聞かないのか?」



「あー…

どうしようかと思ってさ…」


入江先生に相談しようかと思ってたんだった…


「思って?」


「入江先生に相談しようと思ってたんだ…」



「入江に?」



「うん!いい先生だしねーっ」



「そうだよな…

あ、じゃ行っておいで?」


「や、でも…」



「俺、図書室いるからさ」


「…ありがとっ」


と、下駄箱まで来た道を引き返して、入江先生のところに向かった。


「んじゃ、ちゃんと話聞けよー?」


和也を図書室に見送り、入江先生のところへ行く。