「…で、昨日はその弟と会って、話してたってわけ…」 「そっか… 勘違いしてごめんな…」 「ううん、話してなかったのも悪かったし…」 「良かった…何もなくて」 「そんなに信用ない?」 「そういうわけじゃないんだけど、最近、ご無沙汰だったろ?」 「ご無沙汰?」 「こういうこーと」 そう言うと和也は私をギュッと抱き締めた。 「たしかに、何か久しぶりな感じ」 と、顔を見合わせるとどちらともなく唇を重ねた。