先生と生徒

「分かるわけ…ないじゃん」


と頭に手を置いて、考える。


誰かに聞こうかな…


悩みを誰かに相談して、少しでも何か変わるなら、他の人の意見も聞いてみたい…


あまりにも考えが煮詰まり過ぎて、他人任せみたいになるけど、これは仕方ないよね…



で、問題は誰に相談するか…


まずは和也…
和也にはあまり負担になるようなことはしたくないしな…

そう思うと、パッと内藤先生の顔が出た。
柔らかく、優しく笑う内藤先生の顔が。

…内藤先生も今は大変だよね。きっと…

そして、入江先生が出てきた。
あの時の入江先生の言葉を思い出した。


"悩みは自分でしか答えはでないがな、相談は誰にでも出来るんだ。一人で考えるよりも、誰かに話してスッキリしたほうが答えは出やすいぞ?"



…そうだ、入江先生なら…相談、出来そうな気がする…

そう考えながら眠りについた。
またしても、テストの事を忘れて。