「カッコいいと思うことと好きなことは違いますー!!」


「はいはい!もう、早く帰ろう?」


「そだね、…あれ?和也くんは?」


「それを言うなら良くんもでしょ?

和也は病院だって」


「そうなんだ…?どっか悪いの?」


「や、そういうわけじゃないんだけどね?ま、色々あんのよ!」


「ふーん?…てか、良はテストは来ないって言ってたからさ?」


「…そっちのほうが危ないんじゃ…」


「や、全部追試で受けるって」


「そうなんだ…?」



そんな話をしながら、下駄箱につき、靴を履き替え、学校を出た。



「…あれ、まだあの男の子いるね」


「そうみたいだね…」


どれほどカッコイイのかは知らないけど、その中学生に女子生徒が集まっている。


「…ま、関係ないし、早く帰ろう!」


「そうだねー」


その、集まりを通り過ぎようとすると…


「マキ!!」


と、集まりの中心の中から声がした。