「…最悪…!!」


学校に来るまですっかり忘れてた…


今日が…テストだと言うこと。


「マキ、何か不機嫌?」


「…そんな事はないけど、華!!どうしよー?!絶対赤点だよ!!」


「そん時はそん時で何とかなるっしょ!!」


華は思いのほか出来が良かったらしく上機嫌。


「…絶対どうでもいいとか思ってるでしょ?」


「そんなことは、ないよー?」


「…華のアホー!!」


「…や、アホなのはどう考えてもマキでしょ」


「冷静に突っ込まないでよ!!」


「変なところで怒るなよ!!」


そんな言い合いをしていると、いつの間にか教室には、私と華の2人になっていた。


ま、テスト週間だし、皆早く帰るよね…


私も早く帰ろうと思い、華に声をかけようとした時。


「あ、誰だろうね?あの、校門にいる子」


「?」

華が窓を見ながら、言う。


華の横で、窓の外を見る。


…中学生?くらいの男の子?


「…結構カッコよくない?」


「良くんに怒られちゃうよ?」