「悪いな、電話中に…」 「ん、大丈夫…」 「なら、良いけど」 お義兄ちゃんはもう大学生。 私が来たときはもう小学生で高学年だった。 「病院、行ってきたんだってな?」 「…うん」 「先生がわざわざ連絡くれたよ。いい、先生だな…」 「いい先生だよっ」 「マキのお父さん…本当のお父さんに会ったんだな?」 「会った…」 「弟には?」 「会った…」