カチカチと時間を告げる時計が鳴り響き、ポツリポツリと話す会話。 何時間も勉強した気分。 「…ちょっと、休憩する?」 「ん、この問題解いてからー」 「じゃ、お茶かなんか取ってくるわ」 和也が部屋を出て、私は部屋にポツリ。 問題とにらめっこ。 …にらめっこ。 ………にらめっこ。 ……………にらめっこ。 「分かんないしっ!」 頭を抱えこみ、和也が部屋に来るのを、待つ。 …待つ。 ……待つ……。 「……寝てるし」 飽きれた和也の声だけが虚しく部屋に響いた。