「和也っ?」


『ん?』


学校を走りだし、和也に連絡を取る。



「今から行っても大丈夫?」


『大丈夫。ご飯、食べる?』


「…食べたいなっ」


『OK♪着いたらもっかい電話して?』



「分かったけど…もう着いた♪」



『んじゃ、今から出る』


そこで電話が切れ、目の前のドアが開いて、和也が現れた。



「いらっしゃい♪」


「お邪魔します…」



「マキー!!」


「啓太!久しぶりだねー」


「うん!!」


「こら!啓太、マキから早く離れろ」


「兄ちゃんのケチンボー!」


いつ見ても楽しい兄弟だなっ


「マキ、早く上がって」


啓太の話は無視をして、和也は私を家に入れてくれた。