「えっ?」 時計を見てみると、7時を指している。 …あれから2時間も経ってたんだ… 「稲原との約束、だろ?」 「そうだったっ!」 「忘れてたのかよ!」 「ナイスツッコミ! じゃあ先生、帰りますねーっ♪」 プリントをまとめて、カバンに詰め込み、笑顔で教室を去る。 「先生、さようならっ♪」 教室を走り出す。 「…ヤバいな…そろそろ、」 先生の声だけが教室に響いていた。