「…どうしたのいきなり?」


「ん?何となく♪」


真剣な和也の囁きに、腰に回された手なんてどうでもよくなった。


「…帰る?」



「今、新幹線ないよ?」



「……んじゃ、しばらくこのままでいいや♪」



「何だそりゃ」



「ま、いいじゃん♪

新幹線まで時間どれくらい?」


「うーん…1時間くらい?」


「あやふやだな…」


「だって!こんなことなるなんて思ってなかったもんっ」


「ま、そうだったなっ」



そんなことを話しながら次の新幹線まで時間を潰した。
…1時間と15分、待った。