「いえ、何にも…」 「そっか…」 ここで一旦話は切れる。 もっと他に聞きたいことはないの? 自分に問いかける。 だけど答えは返ってこない。 これ以上先生を考え、想いたくないから。 そう自分に言い聞かす自分がいるから。 だからかな。 外に見える夜景が、こんなにも悲しくて、切ない。 暗闇に光る輝きが、遠い。 「酒井は、どう?」