「やっと出てきたっ♪

お風呂、入りに行かない?」


「部屋についてんじゃん?」


「NO、NOっ♪」

チッチッチッと指を左右に振り、華は続けた。


「地下にねっ?大きい浴場があるんだって♪」


「ホテルなのに?」


「このホテルね、ちょっと変わってるの♪」


「そうなんだ?」


「そうっ!

早く行くよっ?」


「っえ?あ、和也は?」


「一緒に入るなら部屋の使ってよ?混浴じゃないんだから!」


「分かってるよっ」


「男は男同士、女は女同士っ!」


「そう…」


「ほらっ!はーやくっ」


「はいはい、ちょっと待ってね?」


「はーいっ」