「違う…嫌、じゃないよっ」
いつも和也の優しさに甘えて、頼ってた。
和也の首元にギュッと抱きついた。
「…ならいいけど…
やっぱ、止めたっ」
上にいた和也が横に来た。
「どうして?」
「マキが何か悲しそうだから…、それに」
"まだ時間、あるしね?"
和也は何でも分かるんだね。
私が悲しいときも。
悩んでるときも。
嬉しいときも。
辛いときも。
隠しても、全部和也が気付いてくれた。
「だから今はこうしてる…」
横向きに和也と向き合い、きつく抱きし合う。
この時間が続けばいいのに…
先生のことなんて…
忘れちゃえば、いいのに…
「マキー!!」


