「マキーっ♪」


新幹線に乗ること1時間弱。

おおよそ1時間遅れで華たちと合流した。


「遅くなってごめんね?」

「マキは悪くないし?

悪いのは和也くんだし?」

呆れたような華だが、どこか笑顔ではある。


「?そう、?」


「あ、早くホテル入れば?景色最高だからっ♪」


サザーライアン近くのホテルを予約済み。


「分かった♪

部屋って華と一緒だよね?」


「え?」


「華?」


「一緒、何て一言も言ってないよ♪」


「んじゃ、誰と…ってまさか、1人?!」


「んなわけあるかーっ!

マキと同室って人、決まってんじゃんっ♪」


「…?」