夏休みも終わりに近づいた ある日の午前中。 机の上に置いていた携帯で 目が覚めた。 もうお昼だというのにまだ 寝ていた俺は、半ば寝ぼけ ながら電話にでた。 「…もしもし。」 『もしもし!?拓也!?』 友達のまさとからだった。 「どした?そんな急いで」 『今、連絡網でまわって きたんだけど、相澤が 亡くなったって――…』 親友から告げられたのは、 大切な彼女の 死 だった。