これでもかと青ざめ、冷や汗をだらだら垂らす私に、魔王は至極愉しそうな笑みを浮かべた。

あ、ドSスイッチ、入った。



「まあ、百歩……いや、百万歩譲ってよしとしましょう」


「え、いいの?」


「ええ。真央さんとあんなことやこんなことをした、という事実に変わりはありませんし」


「あんなことや、こんなこと……?」


「気になりますか?」


「…う…うん。気になる」


「教えて欲しいですか?」


「……はい」


「ただでは教えられませんよ。そうですね……キス一つにつき情報一つでどうです?」


「や、やっぱ遠慮します!」


「今更遠慮しなくてもいいですよ?昨日はキスやら何やらたくさんしたというのに」


「えええっ!?そそ、そうなの!?」


「あんなに真っ赤な顔で僕に……おっと口が滑りましたね」


「ぎゃー!!///何したの!?何したの私!?」


「驚きましたよ?僕のことを押し倒して「わーわー!!///もう言うなああ!!///」




○後日談 蓮の反撃○


(蓮はいっつも余裕)
(真央さんはいっつもずるい)
((結局、振り回されてばっかり))