幼なじみ〜ミュウとミライ〜

メイクをしてもらいながら、あたしは台本を読み直した。



眠れる森の美女。



姫の誕生パーティーに招待されなかった魔女が、姫に呪いをかけることから始まる。



それは16歳の誕生日に糸車のつむに指を刺されて死ぬと言うもの。



それを妖精が、死ぬのではなく眠るだけで愛する人のキスで目覚めることが出来る魔法へ緩和してくれた。



そしてその相手は、隣国の王子と決められていた。



16歳の誕生日まで、つむ糸のない人目に触れない森の奥で、妖精たちとひっそりと暮らす姫。



ところが、ある日森の中で一人の若者と出会い恋に落ちる。