違う!別の視点から考えるんだ!

バイト仲間こと吉本留美は
今、風邪気味でとてもつらいから
反応すらもできない状態なんだ!


そうとなりゃ何とかしないと!!


「お、おい!熱は何度だ、留美ちゃん!
 いや、いっそのこと救急車を呼んだほうがいい!
 確か救急車は110番だったはずだ!
 そうと分かりゃ早く電話しないと!」


携帯を取り出し番号を押そうとすると
留美ちゃんに取り上げられてしまった。


「留美ちゃん!何をしているんだ携帯を
 返すんだ!君の体に関わることなんだぞ!」

「はぁ…」


「どうした!?今度は吐き気でもするのか?
 事態は深刻だ。急を要する事態だ!!
 ほら、早く携帯を!救急車を呼ばないと!」