「お、おはよう」


どもりながらも挨拶する。


「…」


それでも巧君は無言だ。
何も喋らない巧君が近付いてきた。


「な、何?」


こんな状況でも巧君をかっこいいと
思ってしまうあたしはどうしようも
なく巧君に惚れているんだろう。


どうしようもないな本当に、あたしは。