目の前に居る仲江君は…好みのタイプ。


 こんな近場で…手を出して…

 俺を病院の院長にと考えている母親にバレたら困る。


 たぶん…逃げたもう一人の男子生徒と…

 妄想するだけで息が上がる。


 「どうしたの?真先生…」


 俺のデスクに座り込み…仲江君が俺に顔を近づける。


 「息…荒いよ~具合悪いの?」

 「……そ、そ、それは……」


 たぶんそれは…仲江君…君がそばに居るからだ……


 身体が熱を持ち…疼き始める。


 手を伸ばせば…抱き寄せられる至近距離。


 彼の甘酸っぱい香水の匂いが俺を誘惑する。


 俺は彼の形のいい唇にキスがしたい…


そんな不埒な衝動にかられた。