右手に構えた刀が人肉を捉え
食い込む感覚を我が身全身で感じる
―これが自分自身への罪滅ぼし
とでも言うのだろうか。
一瞬足りとも
痛め付ける時間を与えず
急所を一斬りで狙い撃ちにする
飛び散る血渋きを跡目に
背を向け即座に立ち去る
その遺体こそが゙証拠゙と化すのだ
俺は
その証拠を明らかに切り捨て
一つの゙証拠゙とし吐き捨てる
「安息に眠れ罪無き命よ」
今日で何人目だろうか
憎しみを抱いた悲しき人間は
世の中に塵のように散乱し
毎日死場所を探しながら
生きている人間
生きたくても生きれない
死にたくても死にきれない
神は世の中を平等に
創ったのではないのか
神頼みとは気休めに
過ぎなかったのだろうか。
不平等な生と死に
向き合いきれなかった、
そんな人間の死場所を創るのが
゙死刀者(デッドブレーター)゙
俺の使命だ ―